Archivo's-次元でおどる
§ きおくのこうずい §
保管所
タスク1
保管所
数ヶ月前から頭によぎる風景
あれが・・・はじまりのきっかけだった
どこか遠い処・・・
病院・・・とか研究所のような場所で
双子の男の子と女の子が眠っている・・・?
ううん・・・深い深い眠りの先には
生きてる・・・?
死んでるの・・・?
半分、生きてるようで
だけど・・・死んでいるようで
SFであるようなコールドスリープ・・・?
だれ・・・?
思い出せそうな・・・思い出したら
あたしが壊れてしまうような・・・?
なつかしい・・・?
ううん、それほど・・・ならば このコ達はだれなんだろう
ぐるりと・・・部屋を見わたした
あたしはたぶん入口から入った・・・はず
だけど・・・
真っ白な壁と真っ白な床に
ふたりは手を繋いで横たわっている
SFであるようなカプセルの中に入っている訳でもない
ふっと・・・ふたりが起きたら・・・
そんなヴィジョンを思い浮かべて
彼が・・・“全てのキオク”をキロクしてるんだ
彼の中へとやってくる
在るとあらゆる記憶が・・・
PCで言えば・・・データーをハードディスクに
名前をつけて保存する・・・
ニンゲン・・・データバンク
そうあたしが思った瞬間
ビクッと目を閉じている彼のまぶたがけいれんしたような気がした
目を凝らす
さっきと変わらず・・・ふたりは生きていて 死んでいる
ぶーーーん音を感じた刹那
ゆらいで・・・
ゆらいでいるのはだれ・・・?
あたし・・・???
あたしは・・・地球の日本の・・・
あたしの部屋にいた。
ただの・・・白昼夢・・・だ、きっと。
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